おじさん達を魅了するアイツ

私は部内で一番のしたっぱです。
それゆえ、（まあ女子というのもあるのかもしれませんが）
部の皆様に届いた郵便物やお土産など、
とにかく１日に１回以上、何かしら配り歩いている。

郵便物で最も多いのは
セミナーや書籍のDMであり、
もはや配らずに捨ててやろうかと心の中の悪魔がささやくほど面倒くさい。

送る方はいい。
何も考えずにただリスト化された住所を印刷してポストに入れるだけ。
そう、おじさん達の「はいはいそこに置いといてくださいね」的なうっとおしそうな態度に日々さらされるのは配る私・・・。
これらのDMの無尽蔵な投函により、
都内の片隅にいる一女子のため息が増えることを
送る側の皆様は想像してくれているだろうか?
（・・・あ、そういえば私も先月めっちゃ送ったわ。むしろ謎の達成感に満ち溢れてたわ。）

最も手強いおじさんにいたっては、DMはともかく、
社内のあれこれが載っている社内報（私は大好き）にも、
白い恋人にも見向きもしない。
「お願いします」と配ってもただパソコンの画面を見つめているだけ・・・
（そっと机の端っこに置いて逃げる私・・・）

しかしながら先日とあるものを配ろうとしたところ、
手渡す前から見たこともないリアクションで要求された。

えっ、なに！？なんかこの封筒に1万円でも入ってんの！？
と思わせんばかりの大人気ぶりに、私唖然。

そう

それは

紛れもない

・・・分からん、たかだか20数年しか生きていない小娘にはツボが全く分からん！！

しかしながら
私なんかより
よっぽど必要とされて、
よっぽどおじさんたちを魅了していることだけは確か・・・

尊敬の念を感じて本気でジーンとした・・・。
もはや私の代わりに配り係をしておくれ。