深夜に主婦の友だちから届いた切実な叫びを聞いて、結婚について色々考えた夜だった

今週のお仕事もあと1日、余力で頑張れる金曜のみとくれば
それはもうこっちのもん。

ちょっとばかりの夜更かしもなんのその、
ふんふーんと鼻息まじりで妹とLINEをし、
「黒髪ロングを目指そう」とくだらない誓いを立てていると

突如別のLINEが。

それは、大手入社後3年で結婚したA子からだった。

いつ何時でも、己の立てた目標を必達していくA子のこと、
学生時代から打ち立てていた「25歳で結婚する」という目標も、
就職で離ればなれになった遠距離の彼の存在で達成危うし、、、と見せかけて
職場で出会った30代の男性に舵を切り、さくっとプロポーズを受け、
じゃっお先に~~と宣言通り25歳で”人妻”の称号を手にしたときには
そこそこ長い付き合いだった私たちも舌を巻いた。

そんなA子から深夜1時半にLINEが来たのである。

「なんで遠距離耐えれなかったのかな、って思い出してはツラくなる」

その一言で
A子が久しぶりにLINEを送ってきた心の内が少し見えた気がして、

急いで返事をする。

「子どもは可愛いし、現状に後悔しているとかはないけど
でも元彼と結婚してたらどうなってただろう、って
最近子どもが寝たあといつも考えてしまって
2ヶ月間毎日夢に元彼が出てくる…」

「人生って、、後戻りできない、怖い」

「でも、このモヤモヤは多分、あのみんなと過ごした楽しかった学生時代を懐かしく思ってるだけなのかも、、、」

独身同士だったら
でもね私なんて最近こんなヒドい男に出会って!

ってまるでマイナスとマイナスをかけてプラスにするように
こちらのトホホ話を等しく差し出して笑いあうのだろうけど

結婚、という契約を結んだ彼女に対しては
私のそんな話はむしろ自慢話に聞こえるような

そんな気もして

すぐひっこめてしまった

つい数ヶ月前までは
結婚して自分の家庭を持つことが、
人間として最上級の幸せでは…と思っていたのだけれど

最近久しぶりに

男性へのトキメキを経験した私は

(もしワタシが結婚していたらこのトキメキは無かったんだろうなあ…)

と何故か冷静に考えてしまい

結婚って…もしかしてめちゃくちゃドMな行為なのでは…

と思いかけていた矢先のことだったので

なんだか彼女の気持ちが
少しばかり分かる気がして

うんうん、、、

とそう返すので精一杯だった。

大企業に勤めて

自分のことを愛している旦那さんと結婚して

可愛い子供が生まれて

そんなA子の持っているもの、

私は何一つ持ってないのだけれど

でも今のA子からすると

何も持ってないワタシを羨ましく感じる部分があるのかもしれない…

傲慢かもしれないけれど

少しそんなことを思ってしまった。

世間では

「結婚」「子ども」
を手にした人には

幸せのスタンプが押されるけれど

そのスタンプがさらに
彼女を生きづらくさせているような気がして

だから

こうやって

彼女がやっとのことで吐き出した

ツラい気持ちを

すぐに受け止めてあげれて

本当に良かった…

ちょっとでも気分転換になってたら嬉しい

毎日ちっちゃい赤ちゃんと過ごしているA子、

外の空気吸ったらまた景色変わるかもだよ!って言って

来週早速遊ぶことになりました。

そして

長年の関係を一方的に終わらせてしまったことに今さらヒドく罪悪感を感じているA子の心情なんてつゆ知らず、
あの頃振られて落ち込んでいた元彼からは
「結婚披露パーティのお知らせ!」なんてLINEが届いて

本当に

人間万事塞翁が馬

だから

今しんどいのも

今楽しいのも

またちょっとしたらどうなるか分かんないから

だから気楽に行こうよ、って

そうして深夜2時を迎える頃

A子のカワイイ赤ちゃんの写真に笑い合いながら

私達は眠りについたのだった。

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コメント

  1. パン より:

    既婚子持ちの主婦です。
    独身の友人にそういう悩みはなかなか言えないです。「贅沢な悩みだって思われてしまうんだろうな…」って考えてしまって。だから、こなすさんはその友人の方にすっごく信頼されてると思いました。実際、すごく思いやりのある返事の仕方で、ああ素晴らしいなあ、こなすさん素敵な方だなあと思ってしまいました。

    私はキツイ言い方ですが、その友人の方は「余裕がある」からそういう悩みが出てくるのだと思います。
    私もそういう「もし◯◯だったら…」な妄想はよくします。昔大好きだった男の人ともし結婚していたら…は私の妄想の定番です。
    でも、例えば子どもが同時にぐずり出したり(2人います)、はたまた熱出したりしてる時は妄想している余裕はありません。目の前のことで精一杯です。

    妄想も少しする程度なら、夢が見られて逃避できて良いんですけど、悲観したりするところまでいくと、ズブズブとハマって幸せだったはずの日常まで自分で不幸せに変えてしまう怖い力をもっていると思います。

    私も後悔0の結婚だったかというと微妙です。25歳で付き合い始めて26歳で結婚したんですけど、もし24歳に戻れるなら…付き合うは付き合うけど結婚ルートは選ばないんじゃないかなあ…。

    とは言え、現状を楽しんだ者勝ちだと私は思っているので、時々は妄想を楽しみつつ日々を過ごしています。

    結婚しても、待っているのは「日々の生活」です。キラキラしたものでも無いし、絶対的に安心できるものでも無いです。
    毎日を楽しめる人は、結婚しても楽しめるし、結婚しなくても楽しめると思います。

  2. まいちゃん より:

    うーん。
    あの頃に戻っても同じ道を辿るのだと私は思っています。
    私は私なのでw
    25までに結婚したい!と期限を決めてしまったのが失敗だったのでしょうね。

  3. ここ より:

    結婚しても、元彼を思い出すことってあるんですね…しかも毎日って、、、A子さんはよっぽど彼のことが好きだったんですね。私も長年付き合ってる彼がなかなか結婚してくれなくて、いっそ他の、年上でしっかりしてる男性に切り替えようか、と思う時がありますが…今の彼氏をちゃんと大切にしようと思いました。早く結婚すれば幸せ、とは限らないですよね。

  4. さんご より:

    A子さん、私からすると無いものねだりで贅沢な悩みに感じてしまうけれど、当事者じゃないとわからないことがたくさんあるんでしょうね…。
    私の既婚子持ちの友人は「幸せだけど時々どこかへ帰りたい(還りたい?)って思う」と言ってました。

  5. さめのこ より:

    こんにちは。わかります。
    私も既婚者ですが過去すごく好きだった元彼を許せてたらどうなっていたかなとたまに思います。今の旦那さんと結婚するときは、100%彼が好きで結婚したのもあってA子さんほど深くは無いんですが、、、。あと今妊娠中ということも不安な一つです。
    もう若いうちに旦那さんと2人きりで旅行とかできないんだと思うと凄くブルーになったり。
    でもやっぱりこなすさんの言うように友達に話すことでほんとに救われます。
    こなすさんみたいな存在はとてもありがたいですよ。人生て無い物ねだりでできてますよね。

  6. クラコ より:

    いつも楽しみに拝見してます。私も20代独身ですが最近よく結婚とは…と考え、またご友人のように元彼を思い出してモヤモヤしています。A子さん来週を楽しみにされてると思いますのでたくさん話を聞いてあげれると良いですね。これからも更新楽しみにしてます(^^)