ボロボロのカバンを新調したくて
アウトレットに行こうと決めた。
常々私の身の丈的にはCOACHのカバンをアウトレット価格で買うくらいが丁度いいと思っているので。(~3万くらい)
COACH柄のやつではなく、シンプルな柄のであればまあ、どれでもいいかな~という感じ。
そして服の買い物っていうのは、同じ店を何度も見たり、かと思えば入った瞬間に出るような店もあったりと、何とも自己中心的というかゴーイングマイウェイな感じの行動経路となるので、友だちと行くほど気を使うことはない。
というわけでひとりで行くか、この世で一番私の好みを分かってくれてる妹と行く以外はない。
妹を誘ってみる。
「アウトレット行かん?」
「行きたいけどお金がない」
「出すよ」
「わーい」
…末っ子に染み付いた処世術というのが本当にコワい
りんくうのアウトレットに行くことにしたので
南海ラピートに乗る。なんか車内が可愛かった。
りんくうの駅着く。
すがすがしい…!綺麗だ…!
妹と出会う。
「先にご飯食べよ~」
「うん。」
「さっき来るときご飯屋さんの前通ったけど、どこも人がいっぱいやった…」
「もうどこでもいいな。」
「フードコートあったで」
「じゃ、それでいいや。サクッと食べよ。」
「この、一番近いとこにしよ」
りんくうのワールドグルメジャンクションに行く。
「ソファー席がいいなあ…」
「うん。でもどこもいっぱい…」
獲物を狙うとんびのように、空く席は無いか目を光らせる我々…
無事にソファー席をGETした。
そしてお互い食べたいものを買ってくるのだけど、
これがなかなかヒドめのご飯でびっくりした…
「ここまでコスパ悪いご飯食べたの久しぶり…」
「フードコートやのに全部1000円くらいするし…」
「うん…場所が場所やからこんなでもみんな来るんやろな…」
食べ終わってから、アウトレットの地図を広げ、
行きたいお店に丸をつけていく。
「アウトレット広すぎて、行きたいとこ絞らんと結局見切れへんから…」
「あとりんくうは、アウトレットの手前にあるシークルっていうファミリー向けのとこに一個いい店があって。色んなブランドのバッグとかが集まってて、安くて穴場やねん!カバンそこで見るわ。」
「そーなんや。前アウトレット来たときは良いのなくて、無理やり買っただけやった…」
フードコートを出てカバンを見にシークルへ行く。
「見て!ココのうどん屋さん、めっちゃ安くて美味しそう!!」
「本間や!」
「やばい…めっちゃ悔しい…次絶対ここで食べる…」
「着いた」
「あっ本間。カバンめっちゃある。奥に意外に。」
「そう。ココ一見そんな店に見えへんけどかなり種類あるし安いからもはやアウトレットの方よりおすすめやねん!」
「コーチある。」
「うん…開け口がジッパーでしめられて、大きめのやつがいい…色は黒か茶色…」
ちょうど良さそうなのがあった。
「あとはアウトレットの方のコーチ見てからどれ買うか決める。」
「うん」
アウトレットてくてく
「どこから行こ」
「ユナイテッドアローズが近い。」
「高いのも安いのも色々やな。」
「B級品コーナーとかある。」
「このワンピースいいな…」
~ちょっと違うけどイメージ画像↓~
というわけでB級品と位置付けられていたワンピースを買った。(5000円くらい)
B級品たる所以は、前面に糸のほつれ有り、とのことだったけどどこのことか分からなかった。
店を出る。
「人多かった…」
「な…なんか休みの日とかに服買いに出かけると、あまりの人の多さに、皆服見るの好きやな…って本間思うけど、自分もそれ構成してる一部…」
「まあ服はな…結構影響力でかいから…」
「そうやな…。服は自分の好き嫌い以上に、人に見られるものやし…。どんな人か、とかの判断にも影響してくるし…」
「うん。服って大事やと思う…」
「印あるで」
「あー、印好きやねん…前お店で見て全体的に可愛くて、でも高かったから買えんかったけど、アウトレットやと買えるかなあ」
―入店―
―退店―
「出るの早かったな」
「うん、なんか思ってたのと違った…笑」
「赤いスカートとか履いてるだけで友だちから言われるねん…」
「えっ…?それその友だちが真面目すぎるだけちゃう…お洒落に興味ない的な…」
「いやでもそれ言ってくるの男やし…」
「希子ちゃんとか好きやからそういう恰好したいけど言われるから…派手なワンピースにライダース羽織りたい」
「あーライダース。いい。石原さとみ着てたから。シンゴジラで。」
「石原さとみ!?笑」
※石原さとみ
色々な店に入るも、特に気にいったものも無く巨大モールを彷徨う我々…
「お茶したい」
「うん。クアアイナ行こう」
「クアアイナって何?」
「ハワイのハンバーガー屋さん。クアアイナ。」
「クアアイナ?」
「クアアイナ。」
「クアアイナ。」
「クアアイナって言いたいだけ…」
しかしクアアイナの前では人が列をなしていた。
「クアアイナ辞めよ、適当にどこか」
「スタバあるよ」
「スタバしよう、安定のスタバ」
スタバにて、iPadでdマガジンを開き、ファッション誌を眺める。
「ライダースも色々載ってるで」
「本間や。」
「雑誌色々見てみたら?」
「なんか、丁度良い雑誌ないねんな…」
「分かる…良いのないよな…自分が作った方がいいんちゃうかと思うくらい。」
「うん…雑誌とかあんま見んくなった。WEARは結構見る。」
「WEAR見たことない…良いん?」
「うん。WEARやと、中田クルミって人とか可愛い」
「うわっすごいな、この人のやつ。全部の写真凝ってる。」
「うん。モデルやから。それも仕事。」
「すごい、高橋愛ちゃん越してる。」
カフェラテを飲み終え、またも服の海へと繰り出す。
日が落ちてきた
「今めっちゃ焦ってるやろ?」
「うん、何も買えてない」
「その気持ちめっちゃ分かる―。私はもう一着買ったし、最後にカバンも買うしで余裕や。」
「服買いに行ったときって、しんどいよな…良いの無いと…」
「うん。」
「間ち合わせの合間とかに一瞬見たときに限ってめっちゃいいやつあったりするよな。ちょっと待って!時間ない!って感じで。あれなんなんやろな。」
「もう、決めて。いいやつあったら教えて。それに従うから。」
「うん。良さそうなんあったらバンバン勧めていく。」
「お願い。」
―バンバン勧める―
「ライダースあるよ!これどう!まあまあいいんちゃう!」
「うーん…。」
「2万やから!ギリ買えるよ!!」
「うん…」
「まあでも妥協せんと良いのに出会ったときに買った方がいいね。」
―またバンバン勧める―
「このスカート可愛いで」
「うん。カーテンみたい。」
「うん。安いけど、見かたによってはビンテージの良いやつ、みたいに見えなくもないで」
「確かに。試着しよかな。」
「試着しー。」
―5分後―
「どやった?」
「脚の…一番太いとこで切れてて…あかん…脚が太く見えんねん。」
「そうなんや。」
「うん。やめとく」
「この店めっちゃ可愛いで!」
「本間や。可愛い」
「見て!このワンピース!めっちゃ可愛くない?1万3千円」
「うん。」
「でもコレ結婚式用かな…結婚式は毎回違うやつ着たいからレンタルするしな…」
「ああでも可愛い…いいな…」
「見て―。あの店員さんが履いてるスカート。あそこまで長いタイトスカート可愛くない?」
「うん。でもあの店員さんめっちゃちっちゃいから。アレ普通の人履いたらもうちょっと短いやろ。」
「そうかな…でも可愛いな…」
「あっこの長さ!!完璧!ほんでこれ素材が前と後ろで違う!可愛い~」
~ちょっと違うけどイメージ画像↓~
別珍タイトスカート
「7000円…履こかな」
「うん。履きい」
―試着後―
「買わへんの?」
「試着中に…店員さんに…どうですかあ?って外から声かけられて…嫌やったからすぐ出てきた…」
「笑」
あの、たまに試着室の中に向かって声かける店員さんいますけど、
あれだけは本間やめてほしいです…あれは…なんでしょう…
カーテンをバッ!!と開けて、「履いてみました!どうですか?」ってやるのが正解なんでしょうか…
「このニットいいかも」
「うん、いいやん」
~ちょっと違うけどイメージ画像↓~
「でもなあ、このマネキンは前をINしてるから可愛いけど、普通こんなゆるくINしたままずっといられへんし…出ちゃう。やめる」
―結局買わずに退店―
日が暮れてきた
「服見過ぎて疲れたな…義務みたいなってるな。」
「うん…」
「このニットどうかなー。」
「このズボン履いてみる。」
「あっじゃあこれも私の代わりに試着して。」
「いいよ。」
結果、妹は買わず私はニット×2を購入。2枚で5000円くらい。安い…
「やっぱり最後にあのお店でスカート買ってから帰るー。」
※あのお店のスカート
あのお店戻る
「スカートあった。これ買うわ。」
「ニット、買ったら?1枚も買ってないし…」
「うーん」
―とりあえず着てみる―
「似合ってるよ!」
「そんぐらい買ってもいいやつ!」
「前にふわっと入れたら大丈夫!」
店員さん以上に勧める姉…
「じゃあ買う」
「うん。私のと合わせたら10%オフやで」
「買えた~。あと最初のお店でカバン買って終わり。」
「うん。あのカーテンみたいなスカートやっぱり買ってこよかな。」
「買いよ~!じゃあカバン買ってるからまた駅で会おう。」
―無事にカバンを買う(2万4000円くらい)―
~だいぶ違うけどイメージ画像↓~
「スカート買えた~??」
「無かった…」
「えっ!嘘!絶対あるで~違う場所に戻したんちゃう?」
「いや~無かった…ほかの人が買ったと思う…」
「そうなんや…残念。」
「めっちゃお腹空いてるからからあげくん食べながら帰るわ。」
(もぐもぐ(´~`))
「じゃあね~バイバイ~」
「バイバイ」
~FIN~
コメント
写真の石原さとみが着てるのはライダースじゃなくてフライトジャケットです。多分タイプG-1。ライダースは昔のオートバイ乗り御用達だったやつです(^^)
大作でした笑
一緒にショッピングした気分になりました。女のきょうだいいてうらやましい。
なんじゃそら、