こないだ深夜、関ジャムっていう番組がやってて、
「音楽プロデューサーが選ぶ2016年の名曲ランキングベストテン」
っていうテーマがめっちゃ面白かった~。
名曲の名曲たる所以を、
メロディーや詩、PVからプロデューサーならではの視点で解説してくれるの。
芸術なんだから「考えるな、感じろ」だ!と笑われるかもしれないけど、
昔から理屈っぽいと言われてきた私は
その道のプロが解説してくれたことで
改めて曲をじっくり味わうことができて、めちゃくちゃ面白かった。
(アメトークの読書芸人もそんな感じだよね~。
やっぱり熱量のある人に良いと言われると説得力が違う)
覚えてるやつメモします。
(プロデューサーはtofubeatsさん、蔦谷好位置さん、いしわたり淳治さんです。)
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majority blues byチャットモンチー
ストーリー性&口ずさみたくなる歌詞が秀逸。
自転車で30分 薄暗い道
ライブハウスは思ったより狭かった
帰り道は40分 ヘッドライトの中
はじめての耳鳴りが不安だった
帰りが遅くなって 夢を見るようになった 16歳の私マママママジョリティ
みんなと同じものが欲しい
たけど マジョリティ マイノリティ
みんなと違うものも欲しい
高校生ならではの、
皆と同じあれやこれやが欲しい自分、
でも一方で皆と違う自分にもなりたくて、
ライブハウスに自転車で通っている自分。
ここまでこのメロディーに正解の歌詞は無い。
チャットモンチー史上最高の曲では?
(選曲:蔦屋好位置さん)
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恋 by星野源
通常、アーティストはじっくりと演奏&歌いたいと考えるが、
この曲はそれが出来ないくらい、あえてかなり速いテンポで作られている。
これは、そうすることで
皆がついつい踊りたくなってしまうという効果を狙ってのこと。
(選曲:tofubeatsさん)
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LOSER by米津玄師
一方、こちらは皆が踊りたくなるどころか、
あえて『誰にも真似できない』ダンス。
表現しがたい奇妙な動きのダンスMVは今海外でもトレンド。
(選曲:蔦屋好位置さん)
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My Boo by清水翔太
”男性目線からの恋愛ソング”にこだわって作られたこの曲は、
ティーンを中心に絶大な人気。
ラブソングというのは、
「私のことどれだけ愛してる?」という問いに対する答えだと考えるが、
その点をこの曲は以下のように表現。
今まで色んな人と会って
自分がどういう男かって
本当の意味で理解させてくれた子はいない
君以外
「愛してる」や「会いたい」などの言葉を
どんな表現に置き換えられるか?に個性が出る。
(選曲:いしわたり淳治さん)
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魔法って言っていいかな? by平井 堅
曲は、誰かの暮らしの中でどれだけ機能するか?が大事。
この曲の歌詞の以下の部分は、
カップルがそれぞれのオリジナルに置き換えて替え歌を楽しむ姿が想像できる。
大袈裟な事は何も出来ないけど
君を笑顔にする魔法はいくつか持ってるんだ
帰り道の 犬の鳴き真似 あの日の本音
君の寝言の話 そして大好きのキス
(選曲:いしわたり淳治さん)
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PERFECT HUMAN byRADIO FISH
テレビで頻繁に自己紹介する機会のないミュージシャンにとって、
世間一般に名前が知られることは、良い曲を作るより手間と時間のかかる行為。
その点、すでにお笑い芸人として活躍しているオリエンタルラジオは自己紹介が終わっており、良い曲を作ればネット上で勝手に拡散されていく。
歌詞の「nakata!nakata!」も、皆がもともとオリラジを知っているからこそ通じる。
これらの点から、ミュージシャンに課題を突き付けた一曲といえる。
(選曲:いしわたり淳治さん)
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金の愛、銀の愛 bySKE48
おとぎ話の誰もが知っているお話を、恋愛ソングに置き換えた作品。
こういう珠玉の例えは、簡単そうに見えて実際は見つけることが相当難しい。
(選曲:いしわたり淳治さん)
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蝶々結び byAimer
RADWIMPS野田洋次郎がプロデュース・提供したこの曲は、
蝶々結びの歌詞をそのまま歌にするという衝撃的な作品。
聴いているうちに、その蝶々結びが人間関係の隠喩だということが分かってきて、
気付けば歌詞の世界観にどっぷりとはまってしまう一曲。
(選曲:いしわたり淳治さん)
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…とこんな感じで、
面白すぎて引き込まれるように観てしまう回でした!!
そして、各プロデューサーのベスト3は次週に持ち越し!とのことで、
1/15(日)夜11:15より放送です!楽しみ!!
歌詞プロデューサーのいしわたり淳治さん(元スーパーカー
)は小説も出してるとのことで、
あんなに秀逸な歌詞を作る人はお話を作っても面白いだろう、
ということで買いました。
うれしい悲鳴をあげてくれ(ちくま文庫)
星新一を思わせるショートショート、短編集です。
通勤中に読みます。
最近はKindleづいてたけど、
久々の紙の本もやっぱり良い感じですね。
ちょっとずつ楽しめるおやつ、っていう感じがする。