会社を辞めますと言った日

それはある日突然訪れたのだった。

そもそもかなり前(このブログを始めるよりも前)から、
仕事を変えようと思っていた。

理由は
言葉にできるものから
うまく説明できないものまで様々だけど、
ひとつには、もっと自分に合った仕事をした方がいいのではという思いがあった。
(こうしてかくととても馬鹿っぽい。)

毎朝、駅から会社まで歩きながら
ずっと、ずーっと考えていた。

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今いる場所で頑張れないのはただ逃げてるだけかなあ・・・とか
結局自分は我慢が足りない性格なんだなあ・・・とか

休日もひとりでいることが多かった私にとって、
脳内作戦会議は日常だったけれど、
人間てひとりで考えごとすると
ときにかなり危険な方向にいってしまう。

自分のなかで、
春にある上司面談で夏ごろに辞めたいことを伝えよう、
それまでに後任の手配をお願いしよう
という決意が固まりつつあった。

転職活動は仕事と並行して行うつもりだった。

ただやっぱり、辞めると伝えることはとても怖かったので、
心のどこかで「春ごろには、、、」と先延ばしにして逃げていたのだと思う。

そんな私のひとりよがりな計画は
3月のある日を境に崩壊した。

突然、上司に呼び出されたのである。

・・・嫌な予感がした。

・・・身体が硬直した。

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突然のことでどんな反応をしたらいいのか分からず、
とりあえず動揺を隠すことにした。

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心の中はこう

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(出川みたいになってる↑)

私たちは1分もしないうちに
それぞれのデスクに戻った。

私が放心状態に陥りだしたのはそれからだった。

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焦りすぎて仕事が全く手につかなかった。

私にとって怖かったのは、
次の職が決まらないうちに会社を辞めることではなく、
「辞めます」と周囲に告げる行為自体である。

どんな反応をされるのか・・・
なんと説明したらいいのか・・・

でも早く言わないと、異動してからの辞めます宣言はもっと怖い・・・
というか出来ない・・・

頭の中で懸命に考えるうち、
気づけば午後も終わりに近づいていた。

焦った私は半泣きで部長にメールを打った。

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このメールを送れば、
私はこの会社を辞めることになるぞと思った。

何回か消した。

そしてまた書き直した。

最後は勢いだった。

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送信ボタンを押した直後、
空気が抜けていくのが分かった。

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やっちゃったね。

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部長からすぐに返信が来て、
私は夜の居酒屋で自分の気持ちを洗いざらい話した。

泣きながら。

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泣いたというとびっくりされるけど、
それくらい私にとって
「辞める」と告げるのは怖い行為だった。

そして部長は
そんな私を馬鹿にせず、
話を聞いてくれた。

最後は、
もう一日だけ考えて。明日もう一度気持ちを聞かせて。
ということで 私たちはそれぞれの家に帰った。

別れ際に部長と握手をしたこと。

そして私の顔はまるでカバのようだったことを覚えている。

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続く

会社を辞めること親に言えない・・・
さて辞めシリーズの続きです。 結局自分でも想像していなかったタイミングで 辞めることになってしまい、 もちろん親にも言わずだっ...

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コメント

  1. こなす より:

    >皆様
    コメントどうもありがとうございます!
    泣いちゃったのは、自分でも部長に申し訳なかったな~・・・と思ってます。笑
    (昔から泣き虫で小心者で・・・)
    皆様から色々とポジティブなコメントをいただき、あとは今後の自分次第だな~と痛感してます。
    今はすごくすっきりした気持ちで、夢とか目標がたくさんあるので、
    前を向いて頑張ります!!

  2. Gamehard774 より:

    その先の人生のほうが長い。何か他にあると思うなら、挑戦してみるのも一興。
    先輩が年上ではなく、年下になるような年齢なら頑張ったほうがいいとは思うが、そのまま続けてもモチベーションが保てないでしょう。
    後戻りしたとしても、移動はしているんだ。それを良いと思うか、後退と思うか、それも自分の決断であり、人生。

  3. きり より:

    はじめまして。
    いつも更新楽しみにしています☆
    私は、こなすさんよりだいぶ年上なのですが、私も転職した時に同じようなことを考えました。
    楽な方に逃げてるだけかな?とか、
    ほんとにこれでいいのかな?とかとか…
    まわりから甘い!!と言われたりもして(笑)
    でも、今はあの時辞めてよかったなと思っています。
    あっそれと、自分が好きだったり、興味のある仕事に就くと、まわりに気の合う人がいたりして、会社でも友だちできたりしますよ~
    すみません。長くなってしまって…
    昔の自分を見ているようでついつい…
    こなすさんは、若いし、まだまだたくさんの選択肢があると思います。
    すてきなご縁があるといいですね♪

  4. 雪月花桜 より:

    こなすさんはとても真摯な人だな~と思いました。
    社会人10年以上してると、会社からしたらよくある事なので「そんなに思い詰めなくていいよ」って思うのですが、上の人に話すときってもう感情のリミッター限界ぎりぎりの時が多いんですよね(特に、若い頃そうだった)
    本当は少しずつ何かが溜まっていったときに、相談すればガス抜き出来たんでしょうが、「これくらいの事で」とか「ちょっと我慢すれば」とか思って結果溜めこんでしまう。よく分かります。
    でもこれだけ一杯考えたのだから新しい1歩を踏み出したという事で★
    私も転職、時々考えますが、昔ほどの情熱と行動力が出て来ず「面倒くさい」になってます(笑)
    勇気を出した自分を誉めてあげて下さいね&部長さん、いい人ですね(#^.^#)

  5. ままっち より:

    私も昨日、習い事の先生の前で、泣きながら話をしました。喫茶店で…。
    ちゃんと大人として、理論的に説明しようと思っていたのですが、やっぱり上司や先生と話すって最終手段だから、なぜかテンパりますよね。
    話すだけで、いっぱいいっぱいになってしまって。
    こなすさんは、新しい環境に行く勇気が出たのだから、明るい未来も作れますよ。お互いに、そうしましょうね。

  6. メルト より:

    涙ぐみながら読んでいたのですが、
    最後のカバで笑ってしまいました(告白)

  7. rei より:

    Twitterでも返信いただきましたreiです。(^^)
    辞めよう辞めようの決断は、突然に訪れたんですね。
    でも、それこそがタイミングなんだと思います!
    だから、新しいお仕事も、突然の出会いで始まるかもしれませんね!
    自分も仕事もやもやしているので、これだ!というタイミングに躊躇せず辞めちゃおうと思います(^_^)
    といいつつ、今日も仕事続けていますが…笑
    お互いゆっくり頑張りましょう〜。

  8. さくら より:

    決断て難しいですよねぇ。
    私も何回も辞めようと思ったけどまだいるし。。
    でも辞めたかったら辞めたい時にやめていいんですよ。自分の人生なんだし、職業を選ぶ権利は平等にある。
    逆に言えば、会社のほうからすれば「代わりなんていくらでもいる」ってだけのことのほうが多いから、そんなに謙虚にならなくていいと思う。自分に一番有利なタイミングで辞めればいい。(もう遅いアドバイスだが)
    なんか昔の自分を見ているようでコメしました。(今は私もかなり図太くなった)

  9. ふとめの猫 より:

    何であれ変える(変る)のは非常な困難と根気と勇気を伴う行動です
    結果がどうあれ、勇気に拍手。
    女性に眼の前で泣かれると困惑するオヤジの一人ですが・・・(笑)
    ともあれgood luck!

  10. ちゃこ より:

    こなすさんには真剣な話なんだろうけど、
    こなすさんより年上の私には、ちょっとほほえましく思える話でした。
    簡単に仕事を辞めるのでなく、考えに考えた結果だし、誰にも迷惑をかけていないと思います。いや、ちょっとは迷惑かもしれないけれど、許容範囲だと思いますよ
    でも、居酒屋で若い女性に泣かれた部長は・・・
    いろんな意味で気の毒かもwwwwwww