こんにちは。
過去のブログでちょこちょこお話していたのですが、
私は3年前から歯列矯正をしています。
▼過去記事はこちら
https://yuruol.com/category/%e3%83%95%e3%82%a1%e3%83%83%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%b3%e3%83%bb%e7%be%8e%e5%ae%b9/%e3%83%9e%e3%82%a6%e3%82%b9%e3%83%94%e3%83%bc%e3%82%b9%e7%9f%af%e6%ad%a3_%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%93%e3%82%b6%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%b3/
そしてその歯列矯正が、
丁度30歳になるこの1月にフィニッシュを迎えるはずだったのですが、
だったのですが…
失敗して、振り出しに戻りました!
え〜〜〜〜〜〜!?
「あと1ヶ月、あと1ヶ月の辛抱やでェ…節子、頑張れェ…」
と息も絶え絶えにラストスパートをかけていたところだったので、
事実を知った時はショックが大きく…
我に帰ったときは、ちょっと泣いた気もするな…
正確にいうと、歯列矯正が振り出しに戻ったわけではなく、
歯列矯正(2年)に伴い必要になったインプラント(1年)に失敗しました。
経緯について記していこうと思います。
そもそも私の歯並びはどう問題があったのか
そもそも私は何故歯列矯正をしようと思ったのか。
それは、写真に映った自分をみて感じた違和感がキッカケでした。
「なんか、私の口、歪んでるな…!?」
口の中心線が上と下でずれている。
そして、笑っても皆みたいに前歯が出ない。=受け口
歯医者に行くと、その原因は私の歯のこんな事情からでした。
![](http://yuruol.com/wp-content/uploads/2020/11/DB5F7BB1-8361-43DB-BAB7-33AE825BDC29.jpeg)
大人になっても上顎に埋まり続けていた永久歯があったせいで、
本来の歯の数より少ない。
それにより、左右の歪み・及び受け口が生じている、
とのこと…
実際の写真はこちらです。
![](http://yuruol.com/wp-content/uploads/2020/11/AD3E787C-9340-4418-BC6B-14CEC1DBFA53.jpeg)
前歯の中心線がズレていること・前歯が前に出ていないことがわかるかと思います。
ああ〜〜私、笑顔苦手だったのって
そもそも口の形状的に笑うことが難しいからかもしれないな…
仕事も安定してきたし、ここらで矯正をしよう!
そう思い、4件ほど矯正歯科をまわり、埼玉県にある歯医者で矯正をはじめました。
治療方針について
1本無い歯を、どう補填するのか?
4件回ったうち、医院によって異なる方針を提示されました。
1つ目は、そのままの本数で、上の歯を全体的に出っ歯にして下の歯に被せるように矯正する、というもの。
そして2つ目は、本来生えてくるべきだった箇所を隙間にして、
矯正終了後そこにインプラントか入れ歯・ブリッジなど
偽の歯を入れる、というものです。
私は後者の方法を選び、STEP1:マウスピース矯正(インビザライン)が始まりました。
![](http://yuruol.com/wp-content/uploads/2020/11/14478B7A-2993-42D3-80FD-89331B3D32AB.jpg)
2年のマウスピース生活を終えた私は、
希望通りの歯抜けになっていました。
![](http://yuruol.com/wp-content/uploads/2020/11/F8003B39-BF9C-4836-92DC-74433399DDAA.jpeg)
インプラントか、入れ歯か、ブリッジか…
私の欠損は前からみてもわかる箇所に生じており、
人と食事をする際などすごく恥ずかしく、
一刻もはやくこの状態を脱したい…
歯がある状態になりたい…
そう焦っていました。
一方で、入れ歯やブリッジは欠損箇所の両隣の健康な歯にかかる負担が大きく、
インプラントがいいよ、と先生にも親にも勧められました。
インプラントについて全く知識がなかったのですが、こういうものだそうです。
![](http://yuruol.com/wp-content/uploads/2020/11/66D32648-2437-49AE-A938-DEE3B92B6BB9.jpg)
当初は一番お手軽そうな入れ歯を検討していたのですが、
毎日外して洗浄…が死ぬまで必要なのか…と思うと、
インプラントは「自分の歯のように扱える」ことが魅力に感じ、
インプラントを入れることに決めました。
病院については、通っていた歯科が都内の大学病院の先生を勤めていることもあり、そちらに紹介状を書いてもらうことに。
2年間の矯正でかかった費用はおよそ120万。
インプラントはまた別途60万ほどかかることになり、
お財布が痛かったですがこの先の人生には変えられません。
もうあと少しで、理想の歯並びが手に入る!と自分を鼓舞して
大学病院に通いはじめました。
インプラント手術の開始
とはいえ、インプラントもそうすぐに終わるわけではありません。
特に私の場合、本来インプラントを埋め込む骨の中に永久歯が存在していたので
それを取り出す手術が少し大変でした。
![](http://yuruol.com/wp-content/uploads/2020/11/57DA0844-EE9C-4DBC-80D9-1EC2C735DAFE.jpg)
歯茎を前から思い切り開いて、埋まっている歯を骨から根こそぎ取り出す。
取り出したあとは、開いた穴に人工骨を流し込む。
麻酔のおかげで切られている痛みなどは感じないものの、
2時間ずっとギリギリとした感触と顎の痙攣が少し苦しかったです。
終了後は歯茎がフランケンシュタイン状態でした…
それ以外に計3-4回手術。
毎回手術が終わると定着のために数ヶ月待つ必要があり、実に1年ほどかかりました。
しかし、この期間は明るい未来のために必要な準備期間、と考えると
その間の歯抜け状態も頑張れました。
そして完成…!の予定が…!?
そして先日、ついに残すところラスト2の手術となりました。
図のフェーズで言うと、
②のボルトと骨がくっついた頃だから
あとはボルトの先端にキャップをつけて、歯をはめましょう!
1月ごろに完成です!
ってところ。
![](http://yuruol.com/wp-content/uploads/2020/11/66D32648-2437-49AE-A938-DEE3B92B6BB9.jpg)
長かった歯抜け期間も、マウスピース期間も、あと少しで終わりかあ…
頑張ったなあ…
とウキウキしながら病院へ。
いつものとおり、麻酔を打たれ横たわる私。
(今日はキャップをはめるだけだからそうハードな手術でもないし、
すぐ終わるかなあ…)
安心して口を開けていると、
何やら先生の様子がおかしい。
「えっ、なんで。」
「うわっ」
「えっ…」
「ん〜。これあとで説明しますからね〜〜〜」
私、(!?!?!?!?!?!?!?!)
早々に終了し、起き上がった私が見せられたものは、
私の骨とくっついていたはずのボルト…
あれ、それようやく骨とくっ付いたのでは…???
はい、あの、
結論からいうと
私の骨がボルトと癒着しなかったそうです…
先生曰く
「もう一回やるとすると、終了は1年後かなあ…」
とのこと。
私の頭で何かがガラガラと崩れ落ちる。
ああ、わたし来年の1年もまた歯抜けなんや…
![](http://yuruol.com/wp-content/uploads/2020/11/F8003B39-BF9C-4836-92DC-74433399DDAA.jpeg)
ゴールを思い描いていただけにショックが大きく、呆然…
後日再度説明を受けたのですが、
「癒着しなかった理由はわからない。十分な太さのボルト、そして定着期間を置いた。」
「念のためチタンへのアレルギー検査をするが、
陽性だとインプラントは不可能。
陰性だった場合も、原因がわからないため
同じ手術をもう一度してもまた癒着しない可能性が高い。」
「こんな結果になるのは1%以下の確率。」
Oh…
私のこの1年、そしてインプラントにかけた費用はなんだったのだろう…
アレルギー検査をしたところで解決策はなく、
今後どうして良いかわからず、今、途方に暮れています…。
大学病院だから、
みんなやってるインプラントだから。
そんな思い込みでよく調べもせずここまで来てしまったのですが、
人間の身体に絶対って無いですよねェ…
手術には、失敗する可能性もある。
そんな当たり前のことを一ミリも考えなかった自分が憎いですが、
今後について考えようと思います。
※本記事をお読みの中にインプラントに詳しい方がいたら、何か情報提供いただけると嬉しいです。
最後に
物事には、必ずプラスの側面とマイナスの側面がある。
そう信じている私は、医師から手術失敗を告げられたとき、
この経験をポジティブに変換しようととっさに思いました。
でも。
自分が29歳の1年間歯の無い状態で過ごし、
60万以上の金額を払い、
痛い思いをし、
仕事を抜けて歯医者に通い…
それが無になってしまったことはどう足掻いてもポジティブに変換できなかった。
家族や身近な人に泣きのLINEを入れ、落ち込んでいましたが、
ふと。
いや、私ってブロガーやん。
…不幸な話って面白いやん!
ショックから数週間後、唯一変換できたポジティブを頼りにこの記事を書きました。
この場所があって、良かったです。
6年前にこのブログを開設してくれた23歳の私、ありがとう。
これからもつらかったことはどんどんブログに描いて、昇華していこう。
コメント
お元気にしているかなぁと、思い出すたびにブックマークしたnoteをチェックしていました。noteからのTwitterで更新されてると知り、即覗きにきました。歯科矯正は大変でしたね。しかしお元気そうで嬉しいです。これからも遊びに来ますね。
インプラントで失敗ということがあるなんて驚きました。私も同じようにまさか失敗があるなんて微塵も疑わないと思います。
お金も大金ですし、何より完成を楽しみに数年待ってたものがダメになるというのは、もうやるせないやら腹立つやらこなすさんの気持ちを想像すると辛いです。。
ずっとブログを読ませて頂いてる一読者として、ネタとしてはそれはもう過去記事の中でもトップクラスではないかと思います( ;∀;)
どうか最終的に成功することを願っています。
こなすさん、長い期間治療お疲れさまです。大変でしたね。
失敗する可能性があることを了承したとしても、歯医者さんの責任では・・・?
とってもとっても心配ですし、記事を読んでもっと怒ってもよいように思ってしまいました。(こなすさんいつも優しいので・・・)
今すごくおつらいですよね、うーん、できるだけ良い方向に、早く解決するといいですね。
ブログ更新されてたんですね!Twitterの更新で気づきました\( ˆoˆ )/これからも見にきます♪
私もちょうど28歳で、来年にインプラントを入れるため歯を抜きました!私の場合は1本永久歯が元々なくて、乳歯で頑張ってたのですがついに限界がきてしまって(´・ ・`)
私も大学病院でインプラントをする予定なのでなんだか他人事のように思えなくて、思わずコメントしちゃいました。
自費でお金もかかるのに、こういう結果になるとほんと落ち込みますよね…。また色々治療法を調べるのも大変だと思いますが、頑張ってください!応援しています!
お久しぶりです!
ご本人はお辛いと思いながらも、
とても面白く読ませてもらいました!笑
ちょうど私も30を節目に、噛み合わせの悪い奥歯の部分矯正を始めることにしました。
今後の歯の負担を考えたら、綺麗にしとくのがいいかなーと。
でも、医療に絶対はないんだなと、こなすさんの経験談で改めて思い知らされました。苦笑
今後の治療がどう進むか、お互い慎重にやっていきましょう(^^)
こなすさんの負担がこれ以上増えないことを祈ります…!