日常に潜むアンジャッシュ

人々がとうに働きだした頃、私は起きる。

二度寝をするか考えているとチャイムが鳴る。
1

きっとアマゾンで買ったあれやこれやが届いたのだろう。

うちには宅配BOXが無い。
物件を探す際
アパマンショップのキレキレのお姉さんに、
「都内で宅配BOXが有る家は8万くらいします」
と言われてしまった。

でもニートだからチャイムに出放題だ。
2

ヤマ・・・ト・・・運・・輸・・・のおじさんは
恐ろしく声が小さく、聞き取りづらかった。
私は勘で受け答えした。

とりいそぎ、
人間に見られてもいい恰好かどうか確かめてから
ゆっくりとドアをあけた。

しかしそこには誰もいなかった。
3

おじさんはドアの裏に隠れているのだろうか。
付き合い立てのカップルでもあるまいし・・・・

とかなんとか考えていると

4

即座に<視点:俯瞰>に切り替えた私は
状況を理解。
5

壁が薄い家は
アンジャッシュのコントみたいなことを
ナチュラルにやってしまうので困ると思った。

でもこの家は気に入っている。

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